7月6日の東京市場、日経平均は小反落して取引を終えました。売りの中心はまたしてもAI・半導体関連の一角。指数の重しになったのはハイテクという構図です(出典:株探「【↓】日経平均 大引け|小反落、AI・半導体関連の一角が安い」https://kabutan.jp/)。
先週の記事で「半導体・AIには売り、なのに他は買い」という二層相場を取り上げましたが、今日の値動きもその延長線上にあるように見えます。読者の資産に関わるのは、この「主役交代の予兆」が本物かどうか、という点です。
指数寄与度の高い銘柄が下げると何が起きるか
日経平均は「株価の高い銘柄ほど指数を大きく動かす」という値がさ株の影響を強く受ける指数です。半導体関連には株価水準の高い銘柄が多く、その一角が下げるだけで指数全体が沈んで見える。つまり日経平均の数字が赤くても、市場全体が総崩れとは限らないのです。
ここで一つ豆知識を。日経平均は1949年に算出が始まった、日本で最も歴史の長い株価指数のひとつです。当初は単純な平均株価でしたが、値がさ株の影響が大きくなりすぎる弱点は昔から指摘されてきました。だからこそ、指数が下げた日ほど「値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率」を併せて見る習慣が大切になります。
「二層」は続いているのか、崩れたのか
先週の見立てでは、10日までに「指数は下げても値上がり銘柄が値下がり銘柄を上回る日」が複数回出れば、ハイテクから内需・割安株への物色シフトが進行中と判断する、としていました。
今日の小反落がその線に沿ったものか、それとも地合い全体の弱さなのかは、騰落銘柄数を確認しないと断言できません。ただ、半導体だけが売られ他はさほど崩れていないなら、これは「悪い下げ」ではなく「資金の移動」です。逆に値下がり銘柄が幅広く優勢なら、様子見ムードが濃くなってきたサインと読みます。
私は前者の可能性をやや高く見ていますが、断定はしません。海図は一日の波ではなく、数日の潮の向きで描くものだからです。